『小さなチーム、大きな仕事』

小さなチームが成し遂げた、大きな仕事とは?

会社を起こしたら、大きくしたい。
会社が大きくなったら、非上場から上場会社にしたい。
新しい商品やサービスを次々に発売しないと、他社に後れを取る。
このような考え方が一般的ななか、ミニマリズムに徹することで優れた成績を上げている米国の会社、それが37シグナルズです。
37シグナルズの成功の法則を紹介した書籍『小さなチーム、大きな仕事』(早川書房)をお読みになりましたか?

1999年、ジェイソン・フリードらがシカゴに立ち上げた会社は、十年後の2009年でも従業員はわずか16人にすぎません。
ミニマム、シンプルにこだわった商品やサービス、そしてより小さくシンプルな会社経営を目指して成功しています。

考えてみれば大企業はとても目立ちますが、その何万倍もの中小零細企業が経済を担っているのが現実です。
小さな会社でいかに大きく儲けるかを考えるのは価値のあることです。

できる限り小さく、そしてシンプルに

37シグナルズはもともとウェブデザインの会社でしたが、
オープンソースのアプリケーションフレームワークRuby on Railsの開発で有名になりました。
その後、Webアプリケーションの開発に事業の主軸をシフトさせ、多くのユーザーを確保しています。

栄枯盛衰の激しいIT業界で、長年成功を収めている37シグナルズ。
彼らの成功の法則が知りたければ、ぜひ『小さなチーム、大きな仕事』を読んでください。

シンプルで、グッとくる言葉がたくさん書かれています。
きっと、いくつもの箇所に付箋をつけたくなことでしょう。

本の中で繰り返されるのは、より小さくすること。
小さく少なくすることで生じる不便なことは、工夫で乗り切ること。
時間をかけすぎないこと。
そして、これまでにかけてきた時間にしがみつかず、これからの時間の長さを大切にしなさいと教えています。

また、すぐに決断することも大切な成功の法則だと語られています。
考えるよりも決断をしろと、発破をかけてくれます。

これらの教えから学ぶことはいくつもありますが、読後最も心に残るのが、誰にも媚びない生き方の清々しさです。
常にシンプルを目指す独自の経営哲学は、潔く、わかりやすく、説得力があります。

ビジネスでは人間関係から競合他社の動向、お得意先へのご機嫌伺いなど、さまざまな状況に取り囲まれ、ストレスがたまりやすい環境です。
シンプルで小さなチームなら、職場でのストレスをできるかぎり少なくし、職場満足度を上げることも比較的簡単に実現できると感じました。

チーム運営に関する書籍ですが、個人の能力アップや、これから起業を考えている方にも参考になるはずです。