人事評価にもつながる「コンピテンシー」

業績が高い人に共通する特性を示すコンピテンシー

どの企業においても、どのように社員を教育して能力と資質を伸ばしていくか、そして仕事のできる社員をどのように評価するかというのは重要なポイントとなります。
そこで注目されているのが、コンピテンシーと呼ばれるものです。
これは、業績をあげることができるビジネスパーソンに共通する特性を表すもので、人事評価の基準となりますし、この基準をベースとして社員を教育することもできます。

人それぞれ個性や仕事への姿勢、特殊能力などは異なりますが、やはり仕事のできる人には、ある程度共通する特性というものがあります。
その共通する特性をまとめたものがコンピテンシーとなり、様々な現場で生かされています。
もちろん、ビジネスモデルや扱う商品やサービスによって求められる特性は異なりますので、すべての項目があらゆる企業に当てはまるというわけではありませんが、スタンダードな基準を作るのに役立ちます。

人格的な特性も大きなポイントとなるコンピテンシー

コンピテンシーは、なにも作業をいかに迅速かつ正確に行えるかということだけを評価するものではありません。
それよりも、ビジネスパーソンとしての総合的な評価を与えるものとなります。
そのため、人格や精神的な強さなどもコンピテンシーの中に含められることが多くなっています。

たとえば、難しい状況にある時もどれだけ冷静に仕事を進めていくことができるのかという点や、ミスを犯したり精神的に辛い目に遭った時にも、どれだけ早く立ち直って仕事に復帰できるのかということも基準となります。
さらには、ビジネスマナーや他の人への接し方なども評価基準となり、いかに企業内で上手に人間関係を築けるのかということもポイントとして見られます。

人事評価にも社員教育にも役立つ概念

コンピテンシーという概念は、人事評価にも役立てられます。
コンピテンシーに挙げられている評価基準を数値化することで、それぞれの社員を評価して査定を出すことができるのです。
細かい点まで基準が設けられていますので、総合的な評価ができるというメリットがあります。

また、コンピテンシーに含まれているポイントを社員に分析させたり、それぞれのポイントがどのくらい重要かということを考えさせることで、仕事のできる人の特徴を知って自分に当てはめられるようにしていくことができるのです。
具体的には、仕事をしていく上で重要な「冷静さ」や「温和さ」などの要素が書かれたカードを、それぞれの社員が重要だと思う順に選んでいってもらうなどして、仕事上求められる特性の大切さを意識させることができます。
様々な面で効果を生み出すコンピテンシーは、これからさらに多くの企業で用いられていくことでしょう。