マネジメント力に関わる「カッツの理論」とは

仕事を進めるうえで欠かせないテクニカルスキル

企業が業績を向上させるのに欠かせないのが、優秀な人材を揃えるということです。
始めから優秀な人材ばかりを集めるということも重要ですが、同時に社員のスキルを伸ばしていくということも、企業にとっては大切な課題です。
そこで、どのように管理職として自分と部下のスキルを伸ばしていくべきなのかということを示したのが「カッツの理論」と呼ばれるものです。

このカッツの理論は3つの柱からなっていて、その一つ目がテクニカルスキルというものです。
これは業務をより速く、より効果的に行うためのスキルを指します。
技術職であれば、扱う機材を自分の手足のように自在に用いることができることや、それぞれの材料や環境に応じて適切な調整を行える能力を指します。
この職務遂行能力を高めることによって、作業そのものの質を向上させることができます。

企業という組織において重要なヒューマンスキル

企業は人々の集合体ですので、単にそれぞれの社員が上手に作業を進めていけば良いというわけではありません。
社員同士が良い人間関係を築いて、チームとしてプロジェクトを進めていく必要があるのです。
その点でヒューマンスキルとカッツの理論で呼ばれている、人間関係を構築するスキルとはとても重要なものとなります。

管理職にある人は部下の信頼を勝ち得て、業務上の指示を明確に伝えて、それを確実に実行してもらう必要があります。
また、取引相手との良好な関係を築くことや、上手に交渉をして取引を自分たちに有利にまとめるというのもヒューマンスキルの一部です。
人間力とも言えるスキルで、この能力がないと、いかに作業を上手にこなすことができるとしても、会社全体では業績を伸ばすことができません。

物事の概念を見つめるスキル

そして、カッツの理論において特徴的なのが、コンセプチュアルスキルと呼ばれるものです。
このスキルは、トラブルが生じたときに、その問題の本質となるものや、それによって生じえるダメージをイメージしたり、概念を具体化するというスキルのことです。
情報をいかに広範にわたって収集できるか、それを問題の本質や起こり得るダメージと結びつけて考えられるかということに影響しています。

このスキルを持つことによって、トラブルを迅速に解決することができるようになりますので、問題が付き物の企業経営には欠かせない能力と言えるでしょう。
さらに、新しいプロジェクトを始める際に、あらかじめトラブルを予想してその対処方法を練ることができるようになりますので、業務をスムーズに進めるための大きな助けともなります。
こうした三つのスキルを向上させることによって、業績を向上できるというのがカッツの理論の基本となります。